ゆらりか通信

札幌の布雑貨とソーイングのお店・yurarika*店主の日常雑記。
ナイロン生地の話 その2

20200523-2

 

ナイロン生地の話、その1からのつづきです。

 

yurarikaのナイロンレシピで必ずやっている、端の始末について。

ナイロン生地はとても細い糸で織られています。

綿や麻に比べてほつれにくいですが、そのままにしておくと、

細ーい糸が毛羽立つように出てくるのできちんと始末します。

 

yurarikaのナイロン小物はナイロン生地のみで他の素材を合わせずに、

裏地なしで作るものがほとんどです。

なので、一枚仕立てで作る場合、脇や底の縫い目をどう始末するか。

巾着袋など一部の一枚もののレシピではジグザグミシンでほつれ止めをしますが、

ナイロン生地は薄くてきれいに縫えないので、

yurarikaのナイロンレシピでは、裁ち目はすべて内側に入るように始末します。

脇、底の縫い合わせ部分は袋縫い、

口は三つ折りにして裁ち目を見えない部分に折り込みます。

 

ファスナーポーチを作る時にこれをどうするか考えて、

裁ち目をファスナーのテープの内側に折り込む、という方法にしました。

普通のファスナーポーチに比べて3倍くらい手間がかかります。

脇は袋縫いです。袋縫いも作業は普通に縫うのに比べて2倍です。

とはいえ、裏地はつけないで作るので、

ファスナーポーチ全体の作業量としては、

裏地付きのものより少なくなります。

 

ナイロン小物のレシピでは、できるだけはぎ目を少なくするため、
パーツを最小限にします。
はぎ目を少なくする理由はアイロンのかかりにくさです。
ミシンをかけると必ずアイロン作業が発生します。
アイロンの手間をできるだけ減らすことと、
割る、折る、の作業がアイロンで完結しないので、
きれいな形に作るため、縫う所を少なくしています。

 

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6月Bコースの「マスクケース【2】」(写真)では、

そんなことをいろいろと考えながら作った、

ナイロン初の裏地付きレシピ。

今までのナイロンレシピで使っている技がたくさん入っています。

そして現在試作中の7月のエコバッグもナイロン生地で、

こちらも今までの技をいろいろ組み合わせたレシピになりそうです。

 

7月からのレジ袋有料化に伴い、

すでに有料化が始まっているお店もありますね。

新しいエコバッグはそんな暮らしの変化に対応できるような、

便利なアイテムになるといいなと思いながら試作しています。

だいぶゴールが見えてきましたー。

 

 

「マスクの作り方」公開中(カテゴリ内リンク)

 

◇お買い物はこちらから

 

「pa233/プリーツマスク(型紙)」

こちらの型紙ご注文でカラーテープをプレゼントしています。

5月31日ご注文分まで。

 

「プリーツマスクとインナーマスク(キット)」

 

「ガーゼマスク(完成品)」

ご入金確認後1〜2日で発送できます。

 

 

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20200117-6

 

 

 

| 小物作りの基礎講座 | 14:38 | comments(0) | - | pookmark |
ナイロン生地の話 その1

20200523-1

 

ナイロン生地について時々質問されます。

多いのが「普通にミシンで縫えるの??」というもの。

質感が綿や麻とは違うので、何か特殊なもののように感じるようです。

答えは「縫えます!」。

家庭用ミシンで普通に縫うことができます。

糸は60番、針は11番、どちらも普通地用を使います。

生地特有の扱いにくさと注意点が少しありますが、

ナイロン製の小物は日用品として使うのにとても便利です。

気軽に使えるよう、ナイロン生地についてのいろいろを書いてみます。

 

作る、使う、という観点での素材の特性としては下記のような具合。

 

薄くて軽い

伸びない

撥水加工がされているものが多い

アイロンがかかりにくい

 

薄くて軽いので、袋物に仕立てるととても便利です。

機能をあまりつけず、シンプルにした方が製作が楽です。

yurarikaでは巾着袋、ファスナーポーチ、エコバッグのレシピを作っています。

旅行の時はナイロングッズが大活躍。

巾着袋大小5〜6個、ファスナーポーチ1〜2個、

お風呂バッグ2つ、エコバッグ3つが4〜5泊の旅では常連で、

スーツケースの中はほぼナイロン製の袋物で埋め尽くされます。

撥水加工がされた生地なら水を通さないので濡れたものも入れられます。

伸びないので重たいものを入れても大丈夫。

使っているうちに型崩れすることもないので、

きちんと仕立てれば長く使えます。

 

縫う、という側面から見ても、伸びないというのは便利です。

ミシンをかける時に伸びないので縫いやすいですが、

逆にミシンをかけると縮むので、

1本ミシンをかけるごとにアイロンで伸ばします。

これは他の小物でも共通ですが、

ナイロン生地の場合は意識して伸ばしながら(元に戻しながら)製作すると、

きれいに仕上がります。

 

アイロンについても質問が多いです。

「アイロンをかけてもいいの?」

大丈夫です!ただし低温でかけてください。

化学繊維で熱に弱いことと、撥水加工がされているので、

アイロンは低温のドライでかけます。

スチームは使用しません。

アイロンは筋をつける程度にしておき、まち針で留めたり、

しつけをかけることで折り目の甘さをカバーします。

 

この「アイロンがかかりにくい」のがナイロン素材のやっかいなところで、

三つ折り、四つ折りがとにかく面倒。

これさえなければいいのになぁ、といつも思うのですが、

こればかりは仕方ない。素材の特性なので慣れるしかないです。

yurarikaレシピでは、アイロンで折り目をつけたあと、

そこにミシンをかける工程の場合は折り山をまち針で留めます。

レシピによってはしつけをかけて留めたままにしておき、

あとからミシンをかけることもあります。

かなり手間ひまがかかりますが、

最終的には留めながら作った方が早くきれいにできます。

 

その2につづく。

 

 

 

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| 小物作りの基礎講座 | 15:09 | comments(0) | - | pookmark |
小物作りの基礎講座 20

20180123-1

 

基礎講座は前回UPから半年以上たってしまいましたが、ぼちぼち再開。

前回ファスナー小物いろいろの話をして、つづきは次回、としていましたが、

ちょっと飛ばしてまつり縫いのお話を。

 

1月ソーイングクラスのAコース(初心者向け)では、

「バネポーチ【4】」を作っています。

バネポーチにはまつり縫いがつきもの。

まつり縫いがないレシピもあることはありますが、

基本のバネポーチの場合は構造上、避けては通れません。

そしてまつり縫いの苦手な人がなんと多いことか。

yurarikaのレシピはできるだけミシンを使って手縫いの工程は少なくしていますが、

どうしても手縫いじゃないとできない部分も出てきます。

バネポーチのまつり縫いは返し口を閉じるためのもので、

スカートの裾などとは手法が少し違うのですが、

まつり方についてはまた今度で、今日は糸のお話を。

 

まつり縫いをするとき、yurarikaではミシン糸を使っています。

ミシン糸だからミシンにしか使ってはいけないということはなく、

手縫いで使ってももちろんOKです。

ミシン糸を使う理由は、たまにしか出てこない手縫いのために、

いろんな色の糸をたくさん揃えるのがもったいないから。

ミシン糸ならかなりの色数を持っているので、

その中から合う色を選んだ方が合理的なのです。

 

ミシン糸と手縫い糸では撚りの向きが違います。

ミシン、手縫いともに、縫っているうちに糸に撚りがかかるので、

それとは逆向きに撚っておくことでからまらないようになっています。

なので、ミシン糸を手縫いで使うときには、

縫っているうちにからまったり、結び目ができてしまったりするので、

時々撚りをほぐしてあげるのがスムーズに進めるポイントです。

 

20180123-2

 

糸は一本取りで布の色に合わせて選びます。

色を合わせる時はぴったり同じじゃなくても大丈夫。

目立たない色であればOKです。

たとえばこちらのピンクとグリーンにはベージュを使っています。

近いピンクやグリーンもありますが、ベージュの方が糸が目立ちません。

ミシンをかけるときも同じ色です。

選ぶときは布の上に糸を一本で乗せてみてなじむかどうかを確認します。

 

ちなみにこのベージュはフジックスの131番で、yurarikaでは基本の色。

ちょっと渋めのナチュラルカラーによくなじみます。

淡い色なら全部この色で縫ってしまうことも多いです。

 

 

 

 

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| 小物作りの基礎講座 | 13:59 | comments(0) | - | pookmark |
小物作りの基礎講座 19

20170718-1

 

いろんなファスナー小物 その1
基本のつけ方で作るポーチ

 

前回紹介したつけ方で表地にファスナーを縫いつけ、
裏地は裏地のみで袋状にし、表地と裏地を別々に組み立ててから、
最後にまつり縫いで口を縫い合わせる方法を、
yurarikaでは「ファスナーの基本のつけ方」と呼んでいます。
袋の形やサイズを変えることで、同じ作り方でいろんなポーチが作れます。
yurarikaオリジナルパターンには初心者コースで作るものから、
カーブがある中級者向けまでたくさんあります。
その中からいくつか紹介します。

 

pa131/ファスナーポーチ・マチ付き(S・M)

20170718-2

 

定番で製作しているポーチで、
SとMの2サイズがセットになったパターンです。
ファスナーの長さと袋のサイズが違うだけで、作り方は同じです。
ファスナーが初めて、という方にはおすすめのレシピ。

 

pa123/舟形ポーチ(M・L)

20170718-3

 

同じ作り方でマチを広く取ったタイプ。
こちらは内ポケットがついています。
Lサイズは25cmのファスナーを使うのでまつり縫いが大変ですが、
全部ミシンで縫うタイプのレシピを参照して、
脇をパイピング始末にすると作りやすくなります。

 

pa088/ポケットポーチ

20170718-4

 

こちらも定番で製作しているのでブログではおなじみですが、
オリジナルパターンは初心者向けになっているので、

店頭のと仕様が少し違います。
ファスナーが12cmと短いので、

2本目のステッチミシンを縫いやすくするため、
他のポーチとは手順を変えて、

ファスナーをつけてから2枚の布を縫い合わせます。

 

pa095/ラウンドポーチ

20170718-5

 

口がカーブしている形です。
縫い代ガイドを使ってカーブを縫うときは、
縫い代の幅にむらが出やすく難しいです。
ファスナーの縫い代7mmを守って一定で縫うようにします。
キルティングの生地を使うことでカーブのラインがきれいに出ますが、

キルト芯をはさめても同じように作れます。
裏地もカーブしているので二つ折りの作業が曲線になります。
そのまま折るのは難しいので、縫い代をぐし縫いで縮めてから、
厚紙で作った型紙を使ってアイロンで二つ折りにします。

 

pa116/メガネケース

20170718-6

 

短いファスナーをカーブさせたパターン。
急カーブなのでファスナー部分はしつけをかけてからミシンをかけます。
キルト芯をはさめて作るレシピで、裏地もラウンドポーチと同じ手法です。

 


 

 

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| 小物作りの基礎講座 | 15:16 | comments(0) | - | pookmark |
小物作りの基礎講座 18

20170715-1

 

基礎講座は前回のつづきです。

ファスナーの基本的なつけ方について。

 

ファスナーをミシンで縫うときは、ファスナー押さえ(写真右)を使います。
横幅が半分になった押さえ金です。
「普通の押さえ金で無理矢理縫ってました」という人が、意外に多い。
大抵の家庭用ミシンには付属品としてついています。
付属品の袋を開けたことがないとか、押さえ金って交換できるんだ!
という話も数多く、初心者向けのファスナーの講習の時にはここからお話します。

 

yurarikaのファスナーのレシピはいろいろありますが、
今回は基本的なつけ方を紹介します。

 

20170715-2

 

ファスナーのテープの横幅と布の幅がほぼ同じなので(例外あり)、
テープと布をぴったり合わせてまち針で留めます。
最初に合わせるときはファスナーを閉じた状態で行い、
2つの横幅を確認します。
微妙に合わないことも多いので、合わない時は無理に合わせず、
たるみができないようにします。
このとき、どちらかの端に寄せないようにします。
たとえばテープが2mm長い場合は両側に1mmずつはみ出します。
まち針はミシンをかける方向に対して90度の角度で刺しますが、
ファスナーのテープの幅が狭いので少し斜めになっても良いです。

 

20170715-3

 

ミシンをかけるときは縫い代ガイドを使います。
yurarikaレシピではファスナーの基本の縫い代は7mmです。
ミシンのかけ始めはスライダーをミシンの針から遠い方(手前)にし、
真ん中を過ぎたあたりで一度止まって押さえ金を上げ、

スライダーを向こう側に移動します。
ミシンをかけながらスライダーの横を通らないようにします。
テープからぴったり7mmでミシンをかけると、
できあがった時に布と務歯の間隔が同じになってきれいです。

 

20170715-4

 

    ↓

 

20170715-5


縫い代はアイロンで倒しますが、テープは折らないようにします。
表側から布を向こう側に倒すようにしてしっかり割り開きます。
最後に布の折り山から1.5mmくらいのところにステッチミシンをかけます。

 

これをもう1回繰り返して反対側もつけます。
反対側をつけるときは、布の脇を揃えてからテープと布の口側を合わせます。
アイロンで倒すところまでは同様にできますが、
最後のステッチミシンの時はファスナーは全部開け、中表の状態にしてミシンをかけます。
縫い終わりまでファスナーは開けたままで、
一番最後は手前を広げてのぞき込むようにして縫います。

 

20170715-6

 

  ↓

 

20170715-7

 

次回はいろんなファスナー小物を紹介します。

 

 

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◇お知らせ

 

7月15日(土)は都合により16時30分までの営業となります。

 

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